☆空想代理日記☆
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昨日はひじょうに天気が良く、外の空気を吸っておくことにした。
ただ、問題がひとつだけあるとするならば、春の気候はわからないことだった。なので、チャゲと飛鳥を足して歌唱力を抜きとったような恰好で出掛けることにしたのだった。
さすがは連休といった感じで、ある激安生活用品店では日本人が溢れるくらいいた。入口が右で出口が左だった。店内の奥のほうに角砂糖かなにかがあって順番に運搬している蟻の大群のようにも視えた。
あれくらい混雑していると痴漢などもまぎれてそうだった。スリなどもいそうだった。おでんの速喰いが得意な人もいそうだったし、アップルの発音で異常なほど唇を噛む人もいそうだった。
いまは人ごみにいたくはない状態なので、お先真っ暗な感じだった。80デニールくらいの暗さとも思えた。
人ごみにいたくない時にたくさんの日本人を視ていると、心が落ちつかなかった。自宅に戻って、浴槽を指先で力強くキュッキュッと鳴らしたくなったのだった。
その後は、行く先々でたくさんの日本人と遭遇した。毒薬を川の上流からたらせば、少しは人口が減るかもしれないと思った。
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