☆空想代理日記☆
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2007年05月11日(金) 5月11日(金)

 昨日は一転して大荒れな空模様だった。雨が降っていて空を見上げることはしなかったのに、なぜか模様がわかった。

 雨とともに雷もすごかった。少年たちが空き地で野球をしていて、評判の悪い和風な家の窓ガラスを割ってしまったあとくらい強烈な雷だった。

 大きな音が鳴り響いていたので、たくさんの人が驚きのあまり舌を噛んでしまったのではないかと思う。不逞者は運良く噛まなかったが、8回くらい噛みそうになった。おしいと思った。

 それにしても見事な稲光だった。いつだったかに死んでしまった祖父が土のなかから出てきそうな感じだった。火葬されているのにどうやって生き返ったのかは、この際考えないでおいた。

 雷の影響かどうかはわからないけれど、虫が地面でのたうちまわっていた。不逞者が窓の外から見かけた虫は、もはや虫の息だった。

 当然、外出はしなかった。傘をさしたら傷害罪で逮捕されてしまうからだった。おとなしく自宅で食事を摂った。右手で箸と茶碗と皿と小鉢を同時にもって上手に喰べた。その頃左手は、いつ誰かが入院しても大丈夫なように、千羽鶴を折っていたのだった。



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