☆空想代理日記☆
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地上波デジタル対応でなおかつ大型テレビに強い憧れをもつ不逞者、昨日は電器店で1日を過ごしたのだった。
やはり店員さんは売り上げがかかっているのか、隙あらば不逞者のそばへ近寄ろうとしていた。
店員さんが2歩ほど不逞者に接近するとすかさず3歩離れて、不逞者の人間関係に必要な距離をとった。実に適正だといえた。
目玉商品である65インチのテレビの前にはマッサージチェアが落ちていて、それに座ってえらそうにテレビを視ることができた。
そのような人の道にはずれた行為をとろうとしたが、動かないと店員さんが接近してくるので、躰のこりはほぐせなかったのだった。
店員さんの一挙一動が気になるなか、カニ歩きのままで移動をつづけた。するとデジカメコーナーの前まで歩いていた。
大型テレビへの憧れが強いため、ちょっと大きめな消しゴムのような画面ではうっとりできなかった。
あの店員さんさえいなければ、貴族のようなイメージでテレビにかじりつけたのにと少しだけ恨んでしまった。今夜あたりイタズラ電話でもしようと思った。
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