☆空想代理日記☆
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昨日は目醒めとともに我が家が騒がしかった。まるで祭りのような騒ぎだと思った。
どうやら不逞者一族の誰かが来ていたようだった。姉の娘、つまり不逞者にとっては姪にあたる女人が来ていた。
あまりにもうるさかったので軽く注意したところ、その女人はガタガタと震えてしまった。震度3くらいは記録したと思う。
こうして不逞者がいつも悪者扱いをされるシステムが円滑におこなわれた。姪もそれをわかっていて、大人の背後にまわってから不逞者のほうに「あっかんべえ」をするのだった。
そこで不逞者、なんとか姪を陥れる方法を考えた。
姪が持ってきたおもちゃをあらゆる部屋に配置して、遊べなくしてあげた。
泣いたら許してあげようかと思ったのであるが、まったく泣く様子はなかった。なぜならそのおもちゃは、姉の息子、つまり甥のものだったのである。
不適な笑いを不逞者に送りつつ、姪は勝ち誇った表情をしていた。姉ともども性格の悪い人間たちだと思った。
あの異端児らと血の繋がりがある者たちは、すべてバカだといえる。ただし、不逞者を除いてである。
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