☆空想代理日記☆
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昨日は静かで穏やかな1日だった。隣家のおばさんが爪楊枝で「しいしい」している音さえも聴こえてくるほどだった。
そんななか、嘘のような本当の出来事があった。
茶髪で実に生意気そうな高校生が、ラジカセを手に持っていた。そこから見事な音楽が流れていた。
最初の5分ほどはユーロビートのようなダンスミュージックが流れていて、そのあとは小学生の声で朗読している音声が流れていたのだった。
いつもなら怒っているところであるが、あまりにも面白すぎて、そのまま聴き入ってしまった。その時、ゆっくりと親指を立てて不逞者は笑っていたのである。
近所で遊んでいた髪の毛のやわらかそうな子供たちも、人生で最高の『きょとん顔』をしていた。
それを視て不逞者はさらに笑った。加速していく面白現象にお腹が割れてしまいそうだったし、生意気な姪が転んだら「ざまあみろ」とも思えるのだった。
やがて朗読再生も終わった。何事もなかったかのように高校生は去っていった。いったい何者かはわからないが、オナラを細かく4回くらいに分けてしそうな変な人間であるのは間違いない。
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