☆空想代理日記☆
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今日の一言 他人と同じ意見だとイヤがる人がいるが、同時に安心もしている。
昨日は、軽く部屋の整理整頓をした。『2階からメルボルン』とか『トイレにセボン』などのメモが出てきてちょっと恥ずかしくなった。
不逞者の部屋は小説が想像できないくらいあることが想像できるほどあるのである。本棚には入りきらないので積み上げているのだった。
うずたかく積まれた小説はゆらゆらと不逞者の生活をおびやかすくらい揺れている。雪崩などの危険性があった。倒れないよう補助するため、隣りにもうひと山積んだ。
するとふた山同時にゆらゆらしだしたので不逞者の精神状態は大変だった。タバコのフィルターに火をつけてしばらく眺めてしまいそうだった。
小説の山が倒壊しないように、前後左右にそれぞれ同じくらい積んで完璧な補強をほどこした。
これで安心して生活できる。がちがちに小説の山ができたので、ぱっと視、なにかの要塞のようでもあった。
完璧な仕事をしたあとは清々しかった。ただし、読みたい小説を探しだすことが不可能になった。山が倒壊するのをひたすら待つしかないのである。
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