☆空想代理日記☆
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昨日は、優しいそよ風を肌に感じながら桜井亜美の小説を読みテーブルには冷めても美味しい紅茶があって清々しい日曜日の午後を満喫した、ということは一切なく液体人間のようにだらだらと過ごした。
といっても外出しなかったわけでなく、久しぶりにドラッグストアへ行った。
ドラッグストアのわりには薬があまり置いてなく、陳列棚は生活雑貨がたくさんあった。
ドラッグストアへ行った理由は、爪のさきが黒く汚れないような人間になれる薬をさがすためであった。
その、傘をどこからでも拝借してしまう癖を治す特効薬はなかった。
いくら探してもみつからないので店員さんに訊ねてみることにした。
「一週間前に喰べた夕飯を思い出せる薬はないですか?」
店員さんは手を口許にあて、笑いをこらえているようだった。そして、「そんな薬はないですねえ」と真面目にこたえてくれた。
それからしばらく散策していると、スプレーのお試しコーナーがあった。とりあえず全種類を撒き散らして遊んでみた。例の店員さんは、違う店員さんに内緒話をしていた。悪口に違いない。
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