☆空想代理日記☆
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昨日は色濃い影ができるくらいの快晴だった。ということで河川敷へ走りにいった。
天気が良かったせいか、不逞者と同じ目的で河川敷へ訪れた人たちもいた。不逞者はその人たちをしばし観察したのだった。
疲労がたまってサウナスーツがだるだるになり呼吸も乱れている男性がいた。注意深く観察した。
かまぼこ入りの安っぽい焼き飯が大好きな、おしりに『愛』のタトゥーを彫っている黒豚のようだった。
トレーニングをしている人々がいれば、自然を楽しんでいるカップルもいた。
お互いの耳を引っ張りあいながら笑っている、どの角度から視てもくるくるぱーなカップルだった。
不逞者、両手で顔面を隠すように覆って笑いを我慢した。
いざ不逞者も運動をはじめると、眼のまわりがチカチカして具合が悪くなった。しかし、しばらく走り続けると金色の羽をつけた天使が舞い降りてくるようだった。
まだまだ走り続けた。昔、小汚い盗っ人に持っていかれてしまった6段変速の自転車がひょっこり戻ってくる幻覚がみえた。笑った。笑った。周囲からは、変な人間を視る視線が刺さった。
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