☆空想代理日記☆
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現在、不逞者が住んでいる場所は、繁華街から少しだけ離れている。地図上だと、たった数ミリである。
最近そこを暴走族が根城にしていてほとほと困っているのである。
カーステレオを搭載したバイクが昼夜かまわず走り回っていて、その音に驚いた鳥が飛びまわってしまいあらゆるところにフンを落としていた。
今度は落ちてきたフンに対して近所の子供たちが「ファッファーッ!」と騒いでいた。
頭がどうかした子供たちに向かって、騒いでいる声よりも大きな音量で母親たちが叫んでいるのである。
そして甲高い女性の声に共鳴するかのように野生の犬たちが一斉に吼えだすといった、むちゃくちゃなサイクルの毎日なのだった。
昼間が騒がしくてお昼寝がうまくできていない赤ちゃんが夜中に泣きだしているといった、とても賑やかな雰囲気になっている。しかし、夜泣きした赤ちゃんに母親が何かをしたのか、「ふぎゅあ」みたいな声をたてて静かになった。
結局のところ、その後が気になってしまい昨夜はまったく眠れないでいたのだった。
ただ、暴走族さえいなくなればまるくおさまるのである。
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