☆空想代理日記☆
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昨日は、なんでそうなったかまったく記憶にないのであるが、レンタル店の大きな冷房の真下を占領していた。
真夏日だったのは憶えているが、どうやってそこまで行ったのかはさっぱり欠落していた。
腕のあたりを確認し、宇宙船にさらわれていないことがわかった。さらわれていた場合は、円い歯型がつくと少年マガジンで読んだことがあったので間違いない。
店内では、違和感のあるカップルが不逞者のほうをずって視ていた。冷房を占領している不逞者に向かって、さきのとがったものを突き刺してきそうな眼光だった。
仕方がないので移動した。が、移動する先々に違和感のあるカップルがいたのだった。尾行ではなく、頭行のようだと思った。
せっかくなので接近してみた。違和感の謎がすんなり解けた。
カップルだと思っていたが、限りなく男性に視える女性で、友達同士のようだった。
不逞者の目玉はまったく役立っていなかった。
たぶん暑さが不逞者の分析力を低下させたのであろうと思い、冷房の真下へ行った。違和感のある友達同士が、また冷たい視線をくれたのだった。
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