☆空想代理日記☆
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今日の一言 芸術に進化はない。技術が進歩しても、芸術にはならない。
不逞者、サウナが好きである。サウナに入るためなら家族を差しだしてもいいくらいだった。
そこのサウナはちょっとしたホテルのなかにあり、小さな子供が迷子になったら白骨化するまで発見されないくらい大きな建物なのだった。
メロン風呂やラベンダー風呂といった、なかでライトを点灯させているだけの卑怯な風呂であった。
サウナにはなんの問題もないが、シャワーは問題だらけだった。
備え付けのリンスinシャンプーは、どう考えてもシャンプーのほうが多くて、洗えば洗うほど髪の毛が人形のようになるのだった。
そして洗い流す時だった。カランとシャワーのレバーがあって、温度調節もできるようになっていた。
カランからお湯をだそうとしてシャワーから水をだすようなヘマはやらなかったし、「ひゃっ」と悲鳴もあげなかった。
温度調節は微妙な加減が必要だった。指でとんっと叩くだけで熱くなった。下げようと指で叩くと、なんだかぬるくなってしまった。
仕方なくぬるいほうで洗い流したが、あれはどうにかしてほしい。
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