☆空想代理日記☆
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昨日は日曜日だったがお盆なのでいつものスポーツジムは休業していた。
そればかりか不逞者の両親は朝からお墓参りの準備で走り回っており、同じところをぐるぐるしていた。
お墓はなぜか田舎のほうにある。長男である不逞者も出席しなければならないようなのであるが、かれこれ20年ばかし行っていない。
親戚は圧倒的に女性が多く、おまけにパワフルだ。人ごみなどが苦手な不逞者にとって地獄のような場所なのだった。
おばさんの心を掌握した会話をすることに適合しない不逞者、いつも理由をつけて欠席しているのであった。
昨年は、冷たい水や熱いお湯の調査をすべて右足の爪先でおこなっているため足を大切にしたいと理由をつけた。
実際に爪先で調査をしているので、嘘いつわりではない。
今年は、どんな理由をつけて欠席しようかでひどく悩んだ。
ああでもないこうでもないと悩んだ。
悩んだが良いことは浮かばなかった。しかし、行きたくないことだけは伝えようと思った。が、両親はずっと前に出発していたようだった。
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