☆空想代理日記☆
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昨日は盆休みだったので友人たちも同じようにクズらしく過ごしていると思って連絡したところ、長方形で表面がつるつるになっている単なる石に土下座する儀式をおこなうため時間がないとのことだった。
ずいぶんと罰当たりなことを書いているが、罰は友人だけに当ててほしい。
どうも外出したくなった。これは不逞者にとって珍しい反応なので、とりあえず外へ出た。
まあまあ涼しい風が吹いていた。近くにあるベンチへ行こうと考えたが、太陽のシャワーを浴びていて触ると火傷することを予測するのは簡単だった。
なので建物でできた日陰に座ってベンチを視ていた。命をかけて視ていた。知らずにベンチに座って「どぅアチぃ!」と悲鳴をあげる人を待ち伏せた。
人間を警戒するはずの野良猫も日陰にやってきた。不逞者はついに、野良猫にまで人間以下のクズだと思われたようだった。
蝉が頭にとまったりもしたのだった。蜜はでないから安心だった。
日傘をさしてベンチに座った女性が、不逞者のことを観察していた。しまったと思った。
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