☆空想代理日記☆
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昨日はずっとテレビにかじりついていた。借りてきたDVDを夢中で観ていたからだった。
こういう時の不逞者は無心で、強烈な寝不足になることがわかっていてもやめられないのだった。
ダメだとわかっていても振りかえることをしないのは、菩薩のような心境にもなれるし、どうしてあんな奴なんか好きになったんだ、という逆境こそを愛するタフガイに感じるのだった。
借りてきたDVDのなかには、たいして面白くもないものがあって、針に糸を通すような集中はできなかった。
一応、画面に視線はおくっていたが、ラー油の成分は全国各地のお父さんの頭皮からでる油だったらどうしようなどと考えていた。
国が結成した秘密の軍隊に世のお父さんたちが連れ去られて、1人ひとりの頭皮から油を搾り出している光景を想像してみると、眼にうつる映画よりも面白く思った。
なぜ急にこんな想像をしたのかというと、犬の散歩中に公園に立ち寄り、フリスビーを投げるも犬が無視して、淋しい背中を揺らしながら自分でフリスビーを拾いに行くお父さんを目撃したからだった。
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