☆空想代理日記☆
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昨日はバカでクズでどんぐりの背比べのことを昔から『コンドルの背比べ』と間違ったまま記憶している友人たちとジョギングで汗を流した。殺し屋みたいな顔面をしている友人ばかりなので、1ミリたりとも爽やかさはないのだった。
それから走るためには目的地が必要だということになった。もっともな意見であるが、殺し屋みたいな顔面をしているので違和感がある。
目的地はとある橋の下にしようとなった。
やけに自信に満ち溢れている友人がいた。彼はくしゃみを我慢することを生き甲斐にしている変人である。
不逞者が彼に目的地まで走れるのか、そして君は足が速いのかと訊いたところ、
「ああ、もちろんさ。俺が大物ならお前たちは拍手しながら出迎えてくれるはずだ」
と言った。 つまりは、不逞者たちが呼吸を整えて笑顔を出せるまでに復活した頃に到着すると宣言しているのだった。
「目的地に到着するまでには、親が泣いて喜ぶくらいお金のにおいがする大物になってくれ」
不逞者はそう言って、ほかの友人たちと走りだした。未来の大物予定の友人はあっという間に視えなくなった。
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