☆空想代理日記☆
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得体の知れない生物から腹部に空手チョップを受けたような痛みも去り、昨日は元気だった。
ただ、『な』という文字を視ていたら、人の顔面に視えてしまうという不思議なことはあったが不逞者はこのことを誰にも言うますまい。
それから久々の快晴だった。温暖化の恐ろしさを目の当たりにしたようでもある。
家の周りを散歩した。例の外国人家族と会うことはなかったけれど、近所の人たちからは白い眼で視られた。
たぶん昼間からおじいちゃんみたいな歩き方をしているガラの悪い人を目撃したら、あのような反応が自然なのだろう。
不逞者は近所の人たちの白い眼なんて気にしていない。曲がり角をまがってから半泣きで壁にもたれかかったり、野良犬のオシッコしているところを眺めてがっかりしていたが、ぜんぜん気にしないのだった。
ついでに、畑に突き刺さっていた野菜を眺めていて、持ち主らしきおじさんから警戒するような視線をもらってしまった。下唇から血が出そうなくらい噛んだけれど、不逞者は鋼の心をもっているので平気だった。いや、本当に。
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