☆空想代理日記☆
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昨日もいい天気で、連続快晴記録をのばしていた。ただし、誰が記録をとっているのかは知らない。
そして昨日は来客があった。サッシのところをカリカリしていて、砂糖を10倍甘くしたような鳴き声が聴こえた。
白い野生猫『るのあ〜る』はずいぶんと痩せていた。たぶん食糧にありつけていないのだろう。
不逞者はとっておきのシーチキンを小皿にのせて与えた。『るのあ〜る』はどっかとあぐらをかき、右前足を顔のところにかざして「かたじけねえ」と言った。嘘である。
無我夢中でシーチキンにかぶりついているところに、1人の少女がやってきた。
「白い猫ちゃんの頭、さわっていーい?」
不逞者はどうぞと言ったら少女は笑顔で近づいてきた。
少女は恐る恐る『るのあ〜る』の頭をなでていた。そのお利口さんな少女の頭を不逞者はなでた。『るのあ〜る』は不逞者の左膝を肉球でなでてきた。
なでなでトライアングルだった。これは写真におさめなければと思った。部屋に戻ってカメラをさがしたが発見できなかった。そして少女と野生猫もどこかへ行ってしまった。不逞者も旅に出ようと決意した。
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