☆空想代理日記☆
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昨日も朝から冷たい雨が降っていた。窓から視た外の景色は、周りにあるの家々が雨に叩かれていて白っぽくなっており、ケーキの上にちょこんとのっている砂糖の家のようだった。
こんな頭が面白い感じになったことはどうでもよくて、昨日はヴィレッジバンガードへ行ったことが大きな出来事であった。
店内には不逞者が山村貞子なみに眼球を見開いて喰らいつきそうなシールがたくさんあった。
ほかには、ちょっと大きめな袋に入ったお菓子や雑貨や唄うマネキンや母親の小言や使い古したピップエレキバンなどが売っていた、はずである。
若者が集まりそうな雰囲気がぷんぷんただよっていたが、なんだかおじさんがたくさんいた。不思議に思ったけれど、不逞者もじゅうぶんおじさんであるのだった。
そう自覚した瞬間から、ガラスや鏡にうつる自分の姿がおじさんに視えてしまった。
友人、といっても腐れ縁であるバカ者にこのことを話したら、
「どーした。大好物の毒薬でも喰べちまったのか?」
と言われた。 冷静に考えたところ、バカ者はやはりバカ者でしかないのだった。
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