☆空想代理日記☆
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ぐずついた天気とともに、バナナで釘が打てるのではないかと脳みその真ん中に綺麗な花が咲いているようなことを思った。
寒いなか、紙ヤスリで全身を摩擦する意気込みをもって病院へ向かった。
病院のロビーは高齢化社会そのものであると思った。じじい天国だったし、ばばあの楽園でもあった。
不逞者はソファに座っているだけで、首のうしろあたりから若さを吸い取られているのではないかと危惧した。
「君は、本気で言ってるんですか?」
ドクターデビルはこんな感じで、湯上がりに匹敵するサラサラ感をだしていた。
退屈な診察時間を不逞者がわざわざ気を遣って明るく楽しく怨めしい時間にしようと努めているのであるが、ドクターデビルはくすりともしない。
この仕返しに不逞者、尿の検査には犬のオシッコでも提出してやろうかと企んでいるのだった。
ただ、不逞者が窮地に立たされてしまう検査結果がでてしまいそうなので、どうしようかと悩んでいる。しかし仕返ししないわけにはいかないとも思っているのだった。
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