☆空想代理日記☆
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昨日はひじょうに寒かった。歩いている途中で凍ってしまった人や、押しボタン信号機のボタンを押したまま凍りついている人などかいた、ように視えた。
当然不逞者は普通の人より23倍ほど寒さに弱いので、頭から毛布をかぶり、だるまのようになっていた。
テレビから発せられる青白い光を眺めていた。そういえば、ホッカイロが自然発火したとかしないとかで世間が騒いでいたといないとかいう情報を、耳にしたとかしないとかだった。
いつだったかに買っておいたホッカイロが押し入れに置いてあったことを記憶の抽斗から引き当てた。
そうして押し入れのなかを探索することになった。
まねき猫やバッタの死骸や木製バットがあった。それを掻き分けるように奥へ奥へと不逞者は進んだ。
おでこが光るヘアバンドを装着して、ラブレターを渡す女性を間違えた過去のあるモグラのような気持ちでどんどん奥へと進んだ。
すると細くゆるい向かい風を頬に感じた。眼をこらすと隙間から灯りが漏れている。自然発火なのかもしれないとさらに進んだ。
その先は、自宅からしばらく行ったところにあるコンビニだった。
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