☆空想代理日記☆
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昨日は、雨のち晴れのち雨のち外出のち帰宅の1日だった。
外出といえば昨日は、鶏肉を専門的に扱う飲食店へ行った。
入口すぐにある足首まで埋まりそうな柔らかい足マットを踏んだけで店員さんから怒られてしまいそうな雰囲気があった。なんだか高級感の漂う洋服屋さんに来てしまったような錯覚をおこした。
画竜点睛を欠いている不逞者はやはり店内の隅のほうへ追いやられ、とても淋しい気持ちだった。
その、旅館でいったら布団部屋のような席の近くに、3人組のおばさんがやってきた。その時に交わされた店員とおばさんたちの会話を抜粋してみる。
「これは、何切れくらいあるの?」
メニューのひとつに指をさして訊ねた。
「はい。こちらが通常の1枚となっておりまして、こちらは、そうですねえ、8切れくらいになります」 「あらー! だったら3で割り切れないわね。うーん」
このような感じであった。しかも、言い出したおばさんが、「私、最近2キロ痩せたから、多く喰べてもいいかしら?」とかなんとか勝手に話を進めていた。
不逞者は鼻歌をうたいながら、耳だけを傾けていた。
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