☆空想代理日記☆
INDEX|past|will
昨日の日曜日は、朝からこんがりとしたいい天気だった。電線で羽休めしている小鳥もさえずっていたが、なんだか焼き鳥に視えた。
それからしばらくして、1機のヘリコプターが不逞者宅の上空を旋回するように飛んでいた。
好き嫌いの多い不逞者のことを、カイゼル髭の将軍みたいな人がこらしめにきたのかと考えられた。
ヘリコプターからロープを垂らし、黒装束で頑強な男たちがやってくるのかもしれない。
そして両手両足を掴まれて身動きのとれなくなった不逞者に、1人の男が熱々のおでんを顔面にぶつけてくるのかもしれないのだった。
それを回避するため、不逞者は机や椅子やシーサーの置物を扉のところに積みあげた。すべての扉のまえに積みあげ、バリケードは見事に完成した。
不逞者の動きを察知してか、ヘリコプターは遠くへ去っていった。
ほっとした。緊張感がいっきに緩んだ。不逞者の顔面は、しらたきのようにほころんでいたのではないかと思われる。
緊張感から解放された瞬間におしっこがしたくなった。が、バリケードがあっておしっこができないようになっていた。
|