☆空想代理日記☆
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朝方まで降っていた雨もあがり、太陽が逞しい光を放射して冬支度に「待った」をかけた。
陽光を浴びた不逞者はテディベアのように座って、人差し指をくわえながら、すっかり姿を消した「t.A.T.u.」のことを考えていた。
毎度バカバカしい前置きはいいとして、昨日は散歩した。
目的地のない『超人散歩』を久々にやるにあたって、腕時計をつけない不逞者は携帯電話を時計替わりにしたのだった。
すると、少し歩くだけで何分たったのかが気になってしまった。しかし3分ほどしか経過してないのだった。
何度も何度も携帯電話をポケットから取りだした。やはり、持ちながら歩いていると落としてしまう羽目になった。
その時、頭上で「フゲェャ、フゲェャ」と騒いでいる鴉が気になった。
カップインしたゴルフボールを拾うような気持ちで右手を伸ばした。拾いあげるその瞬間に右足で蹴ってしまった。携帯電話は、高速回転を披露しながら遠くへいった。
自分の奥歯を噛み砕きそうになった。そして携帯電話を拾おうしたら、またもや蹴ってしまった。このあと、2回も同じことをしたのだった。
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