2007年08月10日(金) |
北京市では自動車の通行規制の実験開始 |
(今日から、構想を暖めていたビジネス・アイデアを中心にブログを展開していきます。よろしければごらん下さい。)
オリンピックを控えて、北京市では自動車の通行規制の実験を行うそうです。ナンバープレート末尾が奇数か偶数かによって、日替わりで片方だけ運転を許可する方式で、先ずは8月17日から20まで4日間の実験をするとのこと。これにより毎日130万車両の自動車が削減される予定。 (8月10日付け 第一財経日報)
戦略:規制で大幅な改革を推進
国際オリンピック委員会(IOC)は、北京の大気汚染がひどく改善がなされなければ北京オリンピックの自転車競技などを中止すると勧告したそうで、北京市政府も本腰で大気汚染対策を始めたようです。
それにしても、北京には260万車両があるということなのですね。驚きです。ちなみに、東京都は2003年3月末時点で462万台だそうです。その割には東京のほうが空気はキレイな感じがします。
政府の規制で大幅に改革が進むことはよくあります。中国でも、もっと工場の排煙や排水の規制を徹底して欲しいものですが、脱硫装置のコストより罰金のほうが安いのでなかなか普及しないのだそうです。
規制を強化すると、それを検査し罰する人も増やさなければなりません。諸刃の剣のようです。シンガポールは、この規制と同じことを20年くらい前から行っていますが、罰金を高くして徹底的に取り締まっています。しかし北京市は同じことはできないでしょう。
欧州ではコミューター交通(軽便鉄道など)の駅の周りに巨大駐車場を作ってそこからは鉄道を利用させたりしています。米国では乗り合いということで、朝の通勤時間帯では一台の車に2名以上乗っていないと市内に入れないという規制もあるようです。
いずれにせよ、違反者の徹底追及と罰則には多くのコストがかかります。車に乗る自由、乗らない自由、バランスが難しいようです。
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