今日は結局、副店長研修生のMとご飯を食べた。 ご飯を食べただけ。 行く前に 「私、少ししかいれないよ?1時間くらいで帰るけどいい?」 と話してたので、ことはすんなり進んだ。 「休みだから家でゆっくりしてれば?」って私は何度も言ったけど 「会って話がしたいんです」って言うから まあ、会って話せば無理ってこともわかるかもなと思って とりあえずちょっとだけと思って出かけました。
Mは車を持っていないので 私と食事するためにJRに乗って40分かけてきた。 律儀な子だねえと思った。 しかも私はひどいやつで 駅から徒歩で歩いてくるというので彼に 「途中で私のタバコ買ってきて」と頼んだ。 Mはちゃんと私のタバコを覚えてて買ってきてくれた。 何でも言うことを聞く子だ。
お店は系列店に行った。 うちがA店ならB店みたいなところ。 ほんのすぐ近く。
そしたら、その店、Mが前働いてた店だったみたいで スタッフ全員と顔見知りだった。 「ボク、ここに半年いたんですよぉ」ですって。 おまえねえ、そういうことは行く前に言えよ。 そのとき働いてるスタッフに会うたび さんざん「彼女ですか?」と聞かれた。 そのたび「いえ、違います」と答えた。
食事は約束どおりごちそうしてもらって お土産に朝食用のパンまで買ってもらった。 タバコも買ってもらったけど お土産まで持たされるとは。
Mは「ボク、気が強くてわがままな人が好きなんです」 って言うので 「じゃあ、Oさんがいいやん」って言うと すごく複雑な難しい顔をした。
そのOさんは移動になった副店長。 Mのひとつ年下でものすごくしっかりしてる。 ちゃきちゃきとよく働くバリバリの子。
MはOさんに失恋したらしい。 何度も告白して何度もふられたんだそう。 今はまったく相手にされていないんだって。 「気持ちが重たいって言われました」と言ってた。 そうだろうね。
で、その次のターゲットが私よ。 まったくもう。
バイト先の女の子にも、私を気に入ってることを話して おまけに相談にも乗ってもらったらしい。 「応援するねって言われました」とか言ってた。 あほか。Mはほんと、あほだ。
その女の子は私と1週間違いで入った人で 年は私の1つ下で、その人も私と同じで 昔、このバイトをしてて、経験者。 しかも昨日は私があがってから あほMが裏にずっと引っ込んでたから それでその女の子に迷惑かけてて 変に勘ぐってないといいけどと心配してたけど そんな私の心配はご無用でしたわよ。 無用というか、無駄というか。 Mご本人自ら、ご相談されていらっしゃったわけだから。 4日前に。 Mが私と話したいために 仕事をそっちのけで裏に引っ込んだってことは ばればれだったわけですから。
ほんっと迷惑なやつだよ。 でもなんだろうなあ。 年下だからか、本気で怒る気にはならない。 子供としか見れないし 若いからしょうがないんだろうなと あきらめてしまう。 もちろん、恋愛対象には絶対ならないけど。
私も若いときは、周りからあんな風に思われてたんだろうな。 自分は仕事はできると思い込んでいて 実際は周りに迷惑をかけまくっていて それをみんなが許してくれていて。 「あの子はしょうがない」と。
Mは早く結婚したいらしい。 Mは一人っ子で、お母さんが40歳のときに産んだそうで Mは25歳だから、お母さんは今65歳なんだって。 お母さんが38歳のときに結婚した、って言ってた。 お父さんはお母さんの11歳年下で54歳なんだそう。 お父さんは27歳だったってことよね。 だから、年の差は全然気にならないって言ってた。
なんか、Mのお母さんの気持ちになってしまった。 40歳のときにできた子で きっと、すごくすごく、大切にしただろうな、って。 25年前なら高齢出産なんて 今ほどは多くもなかっただろうし 子供はもう産めないかもしれないって思っただろうし 生まれてきてくれて、ありがとうって 思っただろうな、って。 私もそういう風になる可能性があるわけで なんだか他人事には思えなくて。 だからこそ余計にMのことを憎めないというか なんとなく、しょうがないかなと思ったというか。
Mは実家で暮らしてる。 そういう母親思いのところも いい子なんだなとは思う。 あほだけど。 いい人が見つかるといいのになと思う。 悪いけど、私はめんどうはみきれないよ。 おこちゃまは、うちの妹のことだけで精一杯です。
私の妹は8歳年下。 私がおしめを換えてあげたこともあるし 粉ミルクを作って飲ませてあげたこともある。 お父さんもお母さんも仕事で家にいなくて 妹が3歳のときにはすでに離婚してて 夜ご飯、誰も用意してくれないときに みようみまねで作ったケチャップご飯を 妹と弟に食べさせたこともあった。 冷蔵庫に冷ご飯とミックスベジタブルしかなかったから それしか作れるものがなくて。
妹は私のせいでシナモンとアップルパイが食べれない。 私がアップルパイにはまって 毎日毎日作ってたことがあって (私が小学生か中学生くらいの頃) それで嫌いになったらしい。 毎日毎日カスタードプリンを作ってた時期もあったけど プリンは美味しかったそうです。 弟は私が作ったコーヒーゼリーを食べたおかげで いまだにコーヒーゼリーが食べれない。 失敗してゼラチンがところどころだまになってて それがものすごまずくて でも、せっかく私が作ったからと思って 一生懸命食べたんだそうです。 「トラウマ」だそうです。 食事って大事よね。 そういう小学生時代だったから 私、もうお母さんになんて、なりたくないんだよ。 だからたぶん、結婚したくないのかもしれない。 私もある意味で「トラウマ」よ。
ちなみに、私は自分で作った白玉団子のせいで 白玉が食べれません。 小学生のときに 「もういらないってくらい白玉を食べたい」と思って 近所の子供を集めて7人くらいで 白玉団子の粉をたらふく買ってきて 日曜日に一日中、白玉を作って食べ続けたんです。 白玉パーティ。 きなこをつけたり、おしょうゆをつけたり 砂糖をつけたり、あらゆることを試してみました。 その夜すごい吐き気に襲われて 「白玉を食べ過ぎた」とかなり後悔したんだけど 結局、その次の朝まで吐き気と腹痛がおさまらず 病院に行ったら盲腸で即入院。 偶然なんですけど。 腹膜炎を起こしかけてて すぐ切らないとダメってことで。 なので白玉は無理。
何の話かわからなくなったけど とにかく、そういうわけで Mのことは上手にかわしていこうと思います。 Oさんもふったんだと思ったら 私がふっても大丈夫だなって ちょっと勇気出た。
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