舌の色はピンク
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2005年04月04日(月) プロパガンダ

ある党の政治新聞がマイブームだ。
市井をコントロールすべく姑息な理想を偽善の口実できらびやかに飾り立て
更に建前に建前を重ね重ね練り練り上げただろう政治家らの発言群のそこかしこに
浅薄なあざとさが見え隠れして面白い。

さりげない顔写真にしてみても、表情や角度、光の照らし具合で
少しでも印象の好感度をあげようと画策してることなぞ、
売り出し中のアイドルのそれよりもずっと必死なんじゃないだろうか。
また文章のレイアウトもなかなかに凝っている。
とくにアピールしたい人物の名は色を変え書体を変え
幾度も幾度もあらゆる手段で1ページの中に繰り返されて、
何が何でも読者の脳に彼のフルネームを焼き付けさせたいらしい魂胆が
明らかにうかがえる。あざとい。

一方で、政治家なる職業も大変だとつよく同情する。
どの政治家にも少なからずは己の善意から出でた理念があるだろうに、
僕みたいな歪んだ低俗庶民によって
ただの権力主義にまみれた擬悪人に仕立て上げられてしまうのだから。
にしたってあのあざとさはギャグだろとしか。

「あたたかい」「やさしい」「わかりやすい」が
純粋に効果的なのかただ無難なのか、
やたら押し出されている言葉トップ3なのだけど……。
政治家の広報活動にあたっての会議を一度見てみたい。
「冷徹」「厳正」「晦渋」を極めた発言が飛び交っていることうけあいだ。


れどれ |MAIL