そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
DiaryINDEX|今まで|これから
今日も夕方、ほんの少しの時間だけ逢えた。
月曜日よりは長い時間逢えた。 でも30分くらい。
やっぱり「あの人」はウソつきだし、気分にムラっ気がある人だ。
そしてヒネた私は
私なんてどーでもいいから、だからこんな扱いを受けるんだろな・・・。
そぅ思っていた。
だけど、夕方少ししか逢えない理由が今日わかった、と言うか思い出した。
「あの人」のお母さんのお父さん。「あの人」から見たらお祖父ちゃんとおばあちゃんが、「あの人」の家から1時間半以上も離れている場所に入院していて、「あの人」のお父さんが時間があるたびにお見舞いに行っていて、そのためにお父さんが体調を崩されたためだった。
その話は、去年の年末にチラっと聞いた。
お父さんが体調を崩されているから、早く帰ってご飯を作らなければならない。
それならしょうがない・・・と思った。
お父さんも、もぅお年だから大変だと思う。なんとなく予想はしていたけど、まさか本当にそうだったとはね。 でも、知っているんだから話してくれてもいいのになぁ・・・とも少し思った。
そんな事を話しているうちに「あと20分で帰らなあかん」と「あの人」。 なのに「あの人」は、カチャカチャとチャックを下し、「あの人」の男臭いJrをそっとのぞかせた。
「あぶなくパクってするところだったよ」−私 「はよパクっとせーよ」−「あの人」
時間なかったんじゃないの?
なんて事思いながらも、左手にしていた指輪をはずし、私は「そこ」に顔をうずめそっと握りしめた。
「あの人」は途中「ほぅほぅ」と何か納得しながら、突然私の胸に手を伸ばし、そして触れ始めた。
しばらくすると
「自然に顔をあげて、元の場所に戻れ」
なるべく自然に元の場所に戻ると、前から無灯のチャリが2台近付いてきた。
Toっちゃん
|