そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
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2008年02月08日(金) |
「あの人」の代わりにサイン |
昨日から「あの人」は有給を取っていて、すでに会社に行くつもりはないみたい。
もう、辞めるための準備に入っている。
と、言うことで「あの人」からまた早々の呼び出し。
だから私はまた会社の仕事を片づけて、「あの人」の待つ場所へと急いだ。
「あの人」の車に乗り込んだ瞬間に発せられた言葉は、
「お前は今日郵便局に行って、俺の代わりにこれ送らなあかんねんで」
またまた「あの人」からのお願い。
私は時々「あの人」となって、「あの人」の名前でサインする事がある。
今回もそう、またそんな機会がやってきた。
「あの人」からのお願いで、私はインドのお客さんに荷物を送る。
そんな事話しながら微妙な暗闇の中、「あの人」はジーンズのチャックはおろし、なぜか
「ほれ」
と促され、私はいつものように静かに顔をうずめた。
「昨日調子悪くてお風呂入ってないで」
と、言っていた通り、いつもよりも臭ったけど、「あの人」の臭いだからいいの。
「あの人」はいつも私を言葉でもいじめる。
「俺と彼女がエッチしてる時の声聞かせたろか」
なんて事をよく言われる。
ただ単にいじめたいだけなのか、あるいは本気で聞かせようとしていたのか・・・。
途中、なんどか頭を撫でてくれた「あの人」。
だから私はよけいに一生懸命になる。
だけど今日は風邪気味で調子の悪い「あの人」、「ありがとう」って言って途中でやめた。
土日の予定は知らないけど、祝日の月曜日、「あの人」は風邪を引いているのにもかかわらず、子供たちと一緒に近くの山に登るらしい。
風邪をぶり返さなきゃいいけど。
ま、私が心配せずとも、それは彼女の役目かな。
でものど飴買ったり、薬買ったりするのは私の役目・・・・心中複雑だけど・・・。
「あの人」と別れたあと、私は近くの郵便局へ行き、「あの人」の指示通りインドのお客さんに荷物を送るため郵便局指定のinvoiceに書き込み、「あの人」の住所・名前を書き、そして最後に私は「あの人」の名前でサインをした。
だんだん慣れてきた。
今も、口元や手に「あの人」の臭い・匂いが残る。
今度逢えるのは火曜日。
それまでバイバイ、とっちゃん。
Toっちゃん
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