そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
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逢えた時間およそ10分。
だって、途中とっちゃんの携帯に電話が鳴り、私は車から降ろされたから。
そしてすぐに
「用事ができたから行かなきゃならなくなった。ごめん」
そう言ってとっちゃんは言ってしまった。
きっと彼女からの電話だったんだろう。
なんとなく漏れ聞こえてくる声の調子でわかった。
私は諦め、仕事に向かうことにした。
それも最悪の状態で。
「やっぱり私なんて・・・・・」
と思いつつ運転しながら仕事場に到着。
「仕事場なんだからテンションあげて仕事しなきゃ」
大人なんだから、そこは隠しつつ仕事をこなしていた。
と。
携帯に着信を知らせるランプが。
どうやらメールが来たらしい。
中身を開いてみると、そのメールはとっちゃんからだった。
「今日はごめんねm(_ _)m 子供に振り回されて大変な一日でした。 また埋め合わせするからね」
私はなんて単純なんだろう。
私の感情はまるでジェットコースターのようだ。
そのメールを見ただけで、心に太陽が差し込んだように、私は楽になれた。
全然大人じゃなかった。
もちろん、「子供に振り回された」というのを全部信じているわけじゃない。
でも信じなきゃ先に進めない。
とにかく。
とっちゃんからポイってされたわけじゃなく、ちゃんと気にしてもらえていたんだということだけで、私はすごくうれしかった。
安心した・…というのが正解かもしれない。
明日、逢える予定になっているけど、あてにはしないで、のんびり構えながら待っていよう。
のんびり、のんびり。
「愛を求めてはいけない。 愛は与えるものなんだから」
Toっちゃん
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