はーと&ダイアリィ
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2008年11月16日(日) |
息子の帰省&子供の自立について |
ここ何日か、ソワソワと落ち着かない私が居た。その原因となっているものが、明後日 息子が帰って来る予定になっていて私が空港まで迎えに行く約束になっているからだ。 帰ってくると言っても一泊二日の正しくトンボ帰りの忙しい帰省というものだ。 しかも、息子にとっては一年に1回きりの故郷帰りというもので、私達夫婦も明後日は年一回だけの息子に会える特別の日となってしまったような感じがする。 これはまるで、一年に1回の七夕の日に織り姫さまが天の川を渡って、ひこ星さまに会いに行くと言ったような感覚に近いようだ(笑)
これも全て彼が5年前に大学卒業とともに自から選んだ仕事に一番に重点を置き、後は自分ができる範囲の中で精一杯の親孝行をしょうとしてのことだろうと私は前々からそう思っていた。それが息子の生き方なのだと思うと親の方も寂しい気持ちがないと言えば嘘になるが、それ以上に息子のその生き方に親として誇りを感じ、これからもずっと応援をしていきたいと思った。
子育て、子供の自立、そして最終的には親からの独立など母親にとっては長年手塩に掛け自分の人生の総てを注ぎ込んで育ててきた愛する子供が成長と共に離れていくという現実は、なかなか受け入れがたいものだと経験上とても理解ができるものです。 今では私自身も教育カウンセラーという任務の中で、自分もこれまで二人の子供を育ててきた経験の上で子供の子育てと 自立に関しては正直 今、色々と考えさせられています。 その件に関しては、あまりにも沢山ありすぎてここでは語りきれないというのが事実です。 それでも仮に、誰かに一言でいいから言ってくれと頼まれたら、それなら先ずは反対に こちらからその件に関しての質問を私の方からしてみたいと思っているぐらいです。 その質問とは、「あなたにとっての子育ての目的は、何ですか?」・・・と、いうところから考えて欲しいというところです。
こんなことを偉そうにブログに書いている私さえ、過去 自分の子供が自立を望み遠い所で一人でやっていくと聞かされたとき、解ってていてもいざとなると現実の不安や寂しさだけが目の前に立たされ、自分の思いだけが先走ってしまい実際に誤った考え方をしたことがありました。 (私も普通の母ですから(笑)) 息子が大学入学を機会に親元から離れていき就職もするなかで、親としても子供の自立をしていく過程を見守りながら、こちらもヤレヤレとやっとの思いで母親ならではの寂しさという思いを乗り越えられたと思いきや、今度は娘が自分の人生を色々考えるようになり何かを決めかねていたのでした。 娘だけは遠くに行かせまいとしていた私には、これだけは中々受け入れがたい問題でした。 そんなおり娘は、親の私達に真顔でせっぱ詰まったようにいったのです。「お兄ちゃんは自分で決めた道を自分で選んで行ってるのに、どうして私は女の子だからってダメなの?○○も自分の人生なんだから、自分のしたいようにする!このまま家に居たら○○はダメな子になっちゃうよー!」と衝撃的な言葉を娘から貰ったのです。 これを聞いた私はかなりのショックのあまり、まるでハンマーで頭をガ〜ンと打たれたような思いでした。(笑) なぜなら、愛情たっぷりに娘を大事に可愛がって育ててきた!と、いう強い思い込みを総て覆すような言葉だったからです。
その後最悪なことに、自分がどんな思いで娘を育ててきたかを自分の気持ちだけで娘に押し付けるかのように口から機関銃のごとく説得しまくったのです。(笑) だいたい母親というものは、こういうものなのです。 当時の私はおそらく、娘の今の気持ちを早く変らせて自分から離れさせないようにしたい事だけが目的だったのでしょう。
そこで一緒に総ての事情を、じーと冷静に聞いてた主人がポツリと私に言ったのです。 「○○の人生は、おまえの為の人生なのか?そこのところ母親だったらもう少し冷静に考えろ!」と叱られたのです。 今思えば、あのときの主人の言葉があったらこそ今もこうやって娘が自分で決めた道で、大好きな動物(犬、ネコ)に関しての仕事に生き生きと取り組んで頑張ってやってこれているのでしょう。 そう思うと当時の私の寂しさだけの感情で娘のたった一つしかない大切な人生を、安易な考え方で奪い取らずに済んだのではと思い、今では主人に感謝の気持ちでいっぱいです。
もうそれこそ何年も前の話なのですが、あの時の主人は「教育カウンセラー」そのものと思うぐらい(笑)、娘の心に寄り添いながら娘の将来を客観的に見つめてくれ、尚且つ冷静に判断をしてくれたのだなと思いました。 本当は私以上に主人の方が娘と離れることが辛く寂しかったらしいのですが、自分の可愛い娘だからこそ本人の好きなようにやらせてあげ自分の人生を大切にしてほしかったと、当時 私だけにそっと本音を語ってくれたのです。 今、それを思出だしてみると あの頃の主人は私以上に娘に対して大きな愛で娘の心を受け止めてくれたのだなと思います。 これが私たちの拙いながらも子供の自立と親との関わり方の体験談でした(笑) 以上!
先ほどの質問に戻りますが、「あなたにとって子供を育てるとは、どんな目的をお持ちになっているのでしょうか?」
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