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回顧録 (野外訓練) - 2008年01月20日(日)

6ヶ月の初任科課程の中で4回の野外訓練が計画される。
兄と慕われ可愛い弟たちのために訓練計画を作成するわけだから、当然綿密な計画がたてられる。
そして、訓練自体も思い出深くなるようにと・・・・
第1回目の訓練は、近くの山への挑戦である。
学生にはリュックを準備させ、中には着替えと水筒、少々のお菓子類を許可し持たせる。
これだけでは単なるハイキングで終わってしまう!
これでは想い出は作れない。
消防職員である以上、消防ホースはつきものだ!
大事な商売道具だから、粗末に扱えない!
当然リュックの中に・・・・
すれ違う登山者たちは、こんな山でくたくたになった若者をみて、
「情けない!」って言っているかもしれない。
リュックの中にホースが入っているなんて知る由もない。

担当教官は事前に計画書を作成し、計画書を基に実際に同ルートを調査してこなくてはならない。
ということは、これも学生より教官の方がきつい!
わたしの担当は、富士登山と昼間訓練して夜9時頃から消防学校までの夜間行軍である。これも実際に夜間実施する場合は、危険個所等の把握のためにも実施するわけです。
それも128名が夜間であっても道路を歩き休憩もするわけですので大変です。
計画もほぼできあがり、事前調査のため山梨県にある某山を訪れたときのことである。
天気は快晴。9月ではまだまだ暑い。
途中、所々で“まむしあります”という看板が目に付いた。
一升瓶の焼酎漬けである。
その時は何も感じず通り過ぎた。
今日の調査は山のみであったため、迎えの車両を下山口に回してもらった。
さあ、開始だ!
足場を重点的に調査するため、目は当然下方に向けられる。
10分ぐらい登った頃、立ち止まり何気なく周囲を見回したところ、な、なんと、あの看板にかかれていた“まむし”がとぐろを巻いているではありませんか! 
ヒャー!と悲鳴にも似た声を出してしまった。
“看板に偽りなし”です。
確かに逆三角形をした“まむし”である。
“ヒャー!”と声を発して、その場から2〜3メートル逃げた。 
まさか?
おそるおそる周囲を見回す。
“ヒャー!” ここにも、いるじゃん!
引き返すにも車は下山口に行っちゃってるし・・・・
この山を登るしか方法はない! 
なんたることだ!
走った!一目散に走った!心臓が張り裂けそうなぐらい・・・・
疲れた!精神的にも肉体的にも。 この仮はいつか、お返ししてあげたい!
結局、この山は断念するしかなかった・・・・・



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