回顧録 (外出禁止) - 2008年01月23日(水) 初任科生は、全寮制を基本とし6ヶ月の教育を受ける。 年齢は18歳から26歳ぐらいであろうか・・・ 20歳を過ぎていようとも、寮生活は禁酒である。 また、外出も寮生活に落ち着きが見られてくれば週1回ぐらいは許可される。 もうそろそろ週1で許可しようと思い始めた頃、普段よりグループ化されてきた数人の悪たれ小僧が問題を起こした。 授業が終了時分になると、若い娘2〜3人が学校の周りに見受けられるようになった。 ある時、当直教官が私服に着替え学校より抜け出す3人を見つけた。 即座に非常呼集をかけ点呼が始まった。 脱走を企てた3人はあわてて戻ろうとしたが後の祭り! 知らせを聞いた私は、3人を廊下に座らせ、どこに行こうとしたのかを問いただした。 「どこにも行きません」と1人の学生が言ったとき、すでに私はゴムぞうりを握りしめ叩いていた・・・・ 「この野郎!嘘付くにもほどほどにせよ!なぜ、私服に着替えて出ようとしている?この野郎!」 やってしまった! 「しばらく、そうしていろ!」 こんなことがあって、3人の罰は学生全体の罰として外出禁止とした。 この期の学生は卒業まで外出は許可されなかった。 卒業式・・・ この3人は他の誰よりも泣き・・・・私も、ちょっぴりもらい泣き。 最後に学生全員が制帽を高く投げ、苦しくも楽しかった学生生活にピリオドを打ち旅立って行った。 一人の消防人として・・・ ...
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