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放火魔 - 2008年02月14日(木)

管内において放火による火災が頻繁に発生している。
このような放火による火災を未然に防ごうと、各自治会及び事業所に対して、放火に対する注意を促していた。
今夜はいつもより少し早めに夜間警戒のために出動しようと立ち上がった。

・・・・と、その時
「○○市火災入電中」と予告指令・・・・
やばい!

「火災指令 ○○市○○ 建物火災 第二出場」

なんとそこは倉庫・・・
現場に近づくにつれ白煙の上昇が確認され、その旨を指令室に認知報告をする。
後続隊に自隊の水利部署を報告する。
現場到着後、ホースカーによるホースの延長を指示、現場に急ぐ。
倉庫からのの白煙は認められるものの、炎は確認できない。
倉庫の正面まて行くと炎が見える!
なんとしても早期鎮圧を図らねば・・・・
自隊に一線二口の防御をとるように指示、中の様子がわからない。
特に倉庫は、何が保管されているのかを確認しないと、大きな二次災害の発生にもなりかねない。
「関係者は・・・・?」
「この倉庫には何が保管されているんですか?」
誰も知るものがいない。
鉄扉のドアは輻射熱で熱い。
一線をドア開放のために援護注水を要請、
「ジュワッ!」って水蒸気があがる。
援護を受けながら鉄扉を開ける。
倉庫内が確認できる。
火は倉庫全体には延焼してはいない。
しかし、煙が視界を遮る。
私にとっては苦痛だ!
咳き込みが・・・
なんとかここで食い止めなければ!
呼吸器の着装を指示、救助隊には排煙のための開口部の設定を指示する。
ちょっと、ごめん!
咳き込みが吐き気に変わる・・・
気管支拡張剤の吸引を・・・
1時間後、鎮火・・・

残火チェック及び鎮火後の注意事項を記載した説示書を発行して帰署する。
それにしても、放火が多い。
全国的にも火災原因のトップである。
世の中が不景気だとか云々とは別の問題である。
人間としてのモラルに欠けた人間がしている犯罪者である。
変な人間が蔓延る時代は終わったはずなのに・・・




...




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