不用品 買取 家庭教師 celeste blue

celeste blue



刺身

2009年03月20日(金)

週に一度、買い出しに行く商店街のなかに、安くて新鮮な魚屋さんがあります。
魚屋といっても、ただ魚だけ売っているわけではなく、野菜やお肉、豆腐なども売っています。
その店だけで、ちょっとした「市場」を担っている感じ。
あちこちに店員さんがいて、大声を張り上げています。

「買ってや買ってや」
「お買い得!お買い得!お買い得!お買い得!」

レジに並ぶわけではなく、その店員さんにお金を払い、商品を袋に入れてもらいます。
ちょっとした会話もできます。
おまけもしてくれます。
けっこう楽しいです。

その魚屋があるから、その商店街は賑わっているといってもおかしくありません。

「あんたの好きなおいしい刺身があるよ」

両親がまだ大阪に住んでいないころ、父が母によく言っていたそうです。
父の仕事が大阪に集中してきても、母は頑(かたく)なに引っ越しを拒んでいました。
その母を説得する材料が、その店の「刺身」だったそうです。

「毎日、その店の刺身を買ってきてくれて、それで引っ越しを決めてん」

母の性格を知り抜いての父の行動が、とてもおかしくて。
そんな話をしている母を見ているのが、今日はなんだかシアワセで。


そして……。
むしょうに父と話したくなりました。

おやすみ。

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celeste [MAIL] [アルバム「紺と碧」]

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