2013年02月14日(木)
バイクを引き取ってくれる業者がやってきて、いろいろと説明をしてくれました。 今の状態を説明し、バイクといっしょに写真を撮ってもらいました。 必要書類に名前を書いたり判子を押したりしているときに、バイクがトラックに積まれていきました。
きれいなからし色のバイクが太陽の光に照らされてキラキラ、キラキラと輝いてみえました。
とうとう、いなくなっちゃうんだな。
「寂しいですね、やっぱり。手元に置いておきたかったんですけどね」
バイク屋さんと当たり障りのない会話をしながら、トラックに積まれたバイクを見つめていると、頬に一筋のあたたかいものが伝わっていくことに気付きました。
バイク屋さんに気付かれないように、忘れ物を取りに行くふりをしてその場を離れました。
ありがとうありがとうありがとう。
ポロポロ、ポロポロとこぼれる涙はもう止まることを知らず。 少し落ち着いてから再びトラックに積まれたバイクのもとに行きました。
もうすっかり出発の準備はできていて、私が戻ってくるのを待っていてくれました。
「お世話になります。よろしくお願いします」
ゆっくりゆっくりと、ホントにゆっくりとトラックを走らせてくれたバイク屋さんにも感謝の気持ちでいっぱいになりながら、「からし君」に心の中でめいいっぱい叫びました。
「私の夢を、たくさんの夢をかなえてくれて、ありがとう」
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