こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年02月13日(金) 拒絶


 終わったはずの恋。

 打ち寄せては返す波のように、

 今もなお足元を濡らすのはなぜでしょう。

 あの人は私が気付くよりずっと前から冷めていたけれど、

 愚かな私はあの人に抱かれることが大好きでした。

 でもある時、もう求めるのは止めようと思いました。

 私を抱くことはあの人にとって苦痛だとはっきり知らされたから。

 私はこう宣告されたのです。




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 つまり、あの人にとっては苦痛以外何物でもないことを

 私は求めていたのでした。

 これはあの人から私への“NO.”つまり拒絶でした。

 心理的にも身体的にも私は彼を苦しめていたのです。



 私はセックスによって男の人に快感や安らぎを与えるどころか、

 苦痛や疲労感を与える女なのだと認識しました。

 多分それは私のセックスが稚拙で独りよがりだからでしょう。



 セックスの時、今の彼は、


 「他のことは何も考えないで。気持ちを楽にして。」


 と耳元で囁きます。


 でも、そんな時にもあの人の言葉が繰り返し蘇るから、

 私の心身が完全に開放されることは

 永遠に不可能なことのように思えるのでした。



 しばらく彼に会えない日が続くと、

 このまま会えなくなってもいいかなと思います。

 死刑宣告のような拒絶に比べたら、

 お互い求め合う気持ちを残したままの別離の方がずっといいと

 思えるから…。


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理沙子

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