彼から何の連絡も無い日は彼が忙しいことを意味するから、
私からもなるべくメールはしないようにしています。
彼と付き合い始めてから、
彼の負担になるような感情の吐露は出来るだけ避けるようにしています。
それでも、彼は私が時々見せる小さな不安や寂しさに
気付いているようでした。
そんな私のネガティブな感情が積み重ならないうちに
私達は抱き合い、沢山の言葉を交わし合って、
半年間の小さな危機を乗り越えてきました。
彼と数人の女友達との付き合いを見ていると、
彼といつまでも良い関係でいられる方法は
彼の親友になることのように思えます。
彼はスペインに住んでいた頃の女友達と今でも親交があります。
帰国後、東京に住んでいる彼女は、
毎年パートナーと共に彼を訪ねて来るし、一緒にゴルフをしています。
スペイン在住の時のスイス人の恋人も
一度はるばる日本に彼に会いに来たことがあるそうです。
彼の話を聞いていると彼は彼女達を気の合う同志と認め、
彼女達の人格や能力を尊敬していることがわかります。
彼自身はあまり意識していないけれど、
男女の垣根を越えて信頼や友情を築けるのは、
彼の日本人離れした資質の一つのように思えます。
私が彼女達と違うのは、私は彼の現在の恋人だということ。
彼は会う度に私を女として求めます。
それでも、もし私が人として彼を失望させるようなことがあれば、
彼との関係は修復不可能となるでしょう。
私がかつてあの人に
「自分の彼女が他の人とも同時に付き合っていたらどう思う?」
と聞いた時、あの人の答えは
「俺にわからない所でしてくれるなら構わない。」
というものでした。
同じ質問を今の彼にしてみた時、彼は
と言いました。
つまり、そういう相手には深入りしないということなのでしょう。
彼は恋愛において大事なのは
相手の気持ちよりも自分の気持ちだと話していました。
自分の知らない所でなら相手が何をしようが構わないというのは
相手の気持ちを優先させる考え方なので、
自分には当てはまらないとも言いました。
私達が別れるような原因は
今の自分の気持ちには全く見当たらないと彼は言います。
彼が重視するのは彼が今私を好きだということ、
私と一緒に楽しい時間を過ごしたいということなのだと思います。
一つ前の恋では
自分の気持ちよりも相手の気持ちばかりが常に気になっていました。
あの人の気持ちがどこか他にあるのではないか、
既に私との付き合いに飽きてしまったのではないか、
そんな猜疑心ばかりが大きくなって、
あの人と一緒にいる時ですら楽しめない自分がいました。
今の彼がそうであるように、
私も自分の気持ちを大切にしたいと思います。
彼を好きだという気持ち。
リスペクトする気持ち。
信頼する気持ち。
一緒にいて楽しいと感じる気持ち。
それらの気持ちを大切にしていれば、
夢見る頃を過ぎても私は彼とずっと一緒にいられる気がするから。
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