こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年03月20日(金) ずっと一緒にいたい


 彼と二度目の美術館デートをしました。

 後から聞いたのだけれど、

 彼は私とのデートのために仕事の予定を変更してくれたそうです。

 本当は月曜日の電話で彼から会う日を変更したいと言われて

 一度は別な日に会うことに決めたのだけれど、

 その日にすると私が遅い時間からしか会えないことを知って、

 彼が仕事の日程を調整してくれたのです。

 これだけ頻繁に会っているのに、

 彼がそれだけ私と会う時間を大切にしてくれているということに

 少し驚きました。

 お互いに会いたいと口に出すことはほとんど無いけれど、

 出来るだけ長い間一緒にいたいと思う気持ちは二人とも同じようです。
 


 私達は彼が借りてくれた音声ガイドを片手に、

 展示されている作品を一つ一つゆっくりと観ました。

 彼は人物画よりも風景画や静物画が好きです。

 彼自身も家に幾つかの絵画を持っています。

 
 「理沙子、こっちに来て。」


 私達はそれぞれ思いのままに絵を観ていましたが、

 題材は似通っているけれど、対照的な二つの静物画を前にして、

 彼が私の名前を呼びました。


 「理沙子はどっちの作品が好き?」


 「私はこっち。」


 どちらもテーブルの上に幾つかの果物が置かれている油絵でした。

 私は水彩画のように淡く優しい色合いの作品ではなく、

 何重にもずっしりと色が重ねられて深い陰影を見せている

 作品の方を指しました。


 「俺もこっちの方が好きだ。」


 私達の好みはここでも一致していました。



 中国料理のレストランでランチをしてから、

 車で彼が予約してくれたシティホテルへ向かいました。


 「夜はイタリアンにしようか?」


 途中、私達のお気に入りのイタリアンのお店に立ち寄って、

 彼がカウンターの端っこの席を予約してくれました。


 
 前回会った時はあまり時間が無くて、

 ただ抱き合うためだけのようなデートでした。

 この日は美術館で素晴らしい絵を観て、

 美味しいランチを頂きながら沢山お喋りをして、

 その後で彼に抱かれるという時間と気持ちのゆとりが

 私に豊かな快感をもたらしました。



 夜、イタリアンのお店で赤ワインを飲みながら、

 美味しいアーティチョークとソーセージのピッツァと

 メバルのアクアパッツァを頂きました。

 私が初めてのアクアパッツァに思いっきり感動していたら、


 「俺、理沙子の喜んでる顔見ると、凄く嬉しいんだ。^^」

 
 と彼が満面の笑みで言いました。



 午前中彼にピックアップしてもらった車の中で、

 先日ダンスのクラスで友達に3つ褒められたという話をしたら、

 
 「俺も後で3つ褒めてやるよ。」


 と彼が言いました。

 そのことを思い出して、


 「やっぱり、理沙子の一番いい所は何でもよく食べる所だろ。^^」


 と彼が言いました。


 「ん、それだけ?^^」


 「いっぱいあるけど…。」




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 と何度も言ってくれました。



 彼は携帯電話のカレンダーを私に見せて、

 5月か6月の末に私と旅行出来るかもしれないと言いました。

 私は大喜びして彼に抱きつきました。

 
 「ほんと?嬉しい!

  ありがとう!!」


 「まだ行ってないだろうが。お礼は後でいいから。^^」


 彼と旅行だなんて夢みたいな話だと思っていたけれど、

 近いうちに実現しそうです。



 イタリアンのお店を出て、私達はほろ酔い気分でホテルに戻りました。

 彼が先にシャワーを浴びました。

 裸のままシャワーブースから出てきた彼が、

  
 「理沙子、背中拭いて。」


 と私にバスタオルを渡し、背を向けたので、

 彼の広い背中を拭きました。


 「他の所も拭きたい。(笑)」


 「そこまで言うなら拭いてもらおうか。^^」


 彼がこちらを向いたので、彼の厚い胸を拭きました。

 それから、彼の足元にしゃがんで彼のジュニアを拭きました。


 「恥ずかしい…。」


 全裸の彼に私だけが服を着たままそうしている行為が

 ひどく恥ずかしく思えました。

 既に硬くなっているそれを私は口に含み、フェラしました。 



 それから二人でベッドに入って抱き合いました。

 終わった後、


 「死ぬかと思った。理沙子に殺される。^^」


 と彼が言いました。


 「まるで私が襲ったみたい。^^;」


 「理沙子に襲われた。^^」


 「ひどい…。襲ってるのはいつもそっちじゃない。」


 何だか悲しくなって少し涙声になりました。

 彼は私の様子に気がつくと、私をそっと抱き寄せ、


 「冗談だよ。

  面白いから、からかってるんだよ。^^」


 と言いました。


 「前の彼とのトラウマなの。

  私が無理させてTさんも具合が悪くなったらどうしようって。」


 「前のことなんてもうどうだっていいじゃないか。

  俺はそんなんじゃないから大丈夫だよ。」


 「でも、私の方がずっと年下だし、無理させたらと思うと…。」


 「大丈夫。

  理沙子は襲われたいの?^^」


 「ん?」


 「襲われたいの?襲いたいの?」


 「私は…襲われたい方。

  でも、どっちもかな。」


 それから、二人で笑いました。



 お互いに時間を調整して午前中からずっと一緒にいたのに、

 あっという間に一日が過ぎてしまいました。

 帰ってからメールをすると、彼からすぐに返信。

 彼は既に愛犬の岳と一緒にベッドの中でした。

 今日も楽しかった、また来週と書かれていました。


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理沙子

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