こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年08月29日(土) 8月最後のデート


 朝から小雨が降っていて肌寒かったので、

 半袖のブラウスとスカートの上に薄手のジャケットを着て出かけました。

 彼との一日デートは先々週のお泊りデート以来、ほぼ二週間ぶりでした。

 彼と会うのはその間に一度だけランチデートをした日以来です。


 途中、お蕎麦屋さんでランチをしてから、美術館へ行きました。

 彼がレンタルしてくれた音声ガイドを聞きながら、

 館内の作品をゆっくり鑑賞しました。




 美術館を出てから、彼の車でいつものシティホテルへ行きました。

 お部屋に入るとすぐに彼が私を抱き締めました。

 外が寒かったから、彼の胸の中はとても暖かく感じました。

 いつものように彼が先にシャワーを浴びて、

 その後に私がバスルームへ行きました。

 熱めのシャワーを浴びた後、白い小花の飾りがついた黒いキャミと、

 サイドを白のレースと黒の二本の紐で結ぶショーツを着けて

 バスルームを出ました。

 私は彼が寝転んでいるベッドの上に乗ると、

 彼の足の裏をマッサージしてあげました。


 「もう、いいよ。^^」


 まだ数分しかしていないのに、彼が言いました。


 「あまり気持ち良くないですか?」


 「じゃなくて気持ち良かったから、もういいよ。

  今度は他の所をして。(笑)」


 私がベッドの縁に座ると、彼は手を伸ばして私の肩を撫でるようにして

 キャミのストラップをするりと下ろしました。

 身に着けていたキャミとショーツはあっという間に脱がされて、

 ほぼ二週間ぶりに彼に抱かれました。




 お昼寝の後、彼が見つけてくれた新しいお店に行きました。

 モダンでシックな店内はデートにぴったりの雰囲気で、

 私達はカウンターに座って美味しい鶏のお料理を頂きました。

 同じビルの中に彼が時々利用するという日本酒のバーがありました。


 「日本酒のバーってどんな感じなんですか?」


 「ここで食事した後、行ってみるか?^^」


 「ちょっと行ってみたいです。^^」


 「その代わり、この後そこへ行ったら帰りはタクシーで帰るんだぞ。」


 ホテルを出る時間までアルコールが抜けないことを考えて

 彼が言いました。


 「じゃあ、行かない。」


 彼の言葉に私がすぐに反応すると、彼が笑いました。


 「なんだ、そうか。^^」


 「はい。^^

  やっぱりお店をはしごするのはお泊りの時にします。」


 最近は帰りは彼の車で送ってもらうことに慣れていたし、

 その日はホテルに戻ってからもう一度彼に抱かれたいと思ったからです。




 お部屋に戻ってから、しばらくお部屋で二人でテレビを観ていました。

 私と彼は人の好みが似ていると思うのです。

 彼が好感を持つお店のスタッフやタレントは、

 私も素敵だと感じることが多いのです。

 だからたとえそれが女性であっても、私は素直に認めることが出来ます。




 この夜、私は今までずっと拒んでいた行為を受け入れました。

 きっと私の羞恥心を軽くするためでしょう。




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 やがて、私もその強い快感に恥ずかしさを忘れて喘いでいました。




 深夜、私達はホテルを出ました。

 外はまだ雨が降っていたけれど、気温は少し上がっていました。

 帰りに彼の車で送ってもらうことは

 一人でタクシーで帰るよりもずっと嬉しいことなのに、

 家が近づいてくるとやっぱり寂しくなってしまうのでした。

 この日はいつもよりも激しく彼と抱き合ったから、

 余計にそれを強く感じました。




 私が車を降りる時、道路には人が出ていたので、

 彼は私にキスをしませんでした。

 私は彼の右手をそっと握ってから車を降りました。

 彼は車の中から二度手を振ってくれました。

 彼は今までと変わることなく優しいのに、

 少しずつ欲張りになっていく自分が嫌だと思いました。


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理沙子

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