こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年11月06日(金) ずっと会いたかった


 映画を観て、讃岐うどんを食べに行って、

 それから、ホテルのお部屋で二人きりになりました。



 ベッドで彼が私を抱き寄せた時、


 「何だか今日のTさん、いつもと違う。」

 
 と私が言いました。


 「どう違うの?

  あせってるみたい?」


 「う〜ん、あせってるんだけど、それを見せまいとしている感じ。^^」


 当てずっぽうで私が答えると、彼は大きな声で笑いました。

 こういう時の彼の笑顔が好きです。

 彼は私の胸や脚を愛撫しながら、長いキスをしました。


 「ずっと欲しかった?」


 吐息混じりに私が尋ねました。

 私はその日の朝からずっと彼と抱き合いたいと思っていました。


 「欲しかったよ。」


 彼が優しい声で囁きました。




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 この一言で、彼も一週間ずっと私に会いたかったのだと思いました。




 この日の夜は牡蠣鍋を食べに行った後にワインバーへ行きました。

 彼はワインとグラッパ、私は苺とワインのカクテルを頂きました。

 バーフードのメニューに彼のお気に入りのベーカリーのバケットが

 使われていることが分かりました。

 そのベーカリーのパンは市内で一番美味しいので、

 いつか私に食べさせたいと彼は以前から話していました。


 「バケットだけ出してくれる?」


 彼とは長い付き合いになるマスターが

 プレーンなバケットとフルーツ入りのバケットに蜂蜜を添えて

 出してくれました。


 「本当に美味しいですね。」


 「だろう?」


 それから、しばらく彼とマスターでベーカリーの話をしていました。



 彼は自分が知っている美味しいものは何でも私に食べさせたいと思う

 ようです。

 来週のデートの時にシュークリームを買って来ようかと彼が言いました。

 彼は以前から彼の家の近くのケーキ屋さんに美味しいシュークリームが

 あると話していました。


 きっと他の人が見たら私達のことを不思議に思うのではないでしょうか。

 だって特別綺麗でも魅力的でもない私のことを

 彼は思いっきり甘やかしているから。




 ホテルに戻ってから、もう一度彼に抱かれました。


 「理沙子が気持ちいいって言うのが好きだよ。」


 彼の広い胸の中で私は何度も彼の名前を呼んでいました。


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理沙子

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