『抱擁のかけら』という映画を観て、
恋の始まり方はあまりに突然でドラマチックだけれど、
恋を終わらせることはとても難しく、
苦しみを伴う作業なのだと思いました。
どれほど理性的な人間でも本気で恋をすると
リスクを回避する術を忘れてしまうのでしょうか。
それとも、一生胸に残る傷を負ってでも
一瞬の恋の炎を燃やす価値はあるのでしょうか。
いつものように楽しいベッドと食事を彼と共にしている間も
頭の中にずっと映画の刹那的な恋のイメージが残っていました。
深夜、家へ帰る時間を気にして慌しく抱き合った私達。
「旅行へ行ったら、もっとゆっくり出来ますね。」
と私が言うと、
「理沙子がもうこれ以上出来ないって言うくらいしよう。^^」
と彼が言いました。
家へ着いてからメールで彼に気持ちを打ち明けました。
映画を観て思ったこと。
然るべき時が来たら、私はTさんと別れる覚悟が出来てるかなと…。 私はずっと一緒にいたいと思ってしまいそうです。
つまり、そんなことは心配したって仕方がないから。
彼が以前言っていたように明日のことは誰もが分からないから。
いつ二人に別れが訪れるとしても、
ずっと一緒にいたいと望む一瞬の想いで恋は煌くのでしょう。
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