こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年04月08日(木) いっぱい愛し合ったね


 私が東京から帰って来た二日後に彼に会いました。

 いつもより少し遅めのランチをしてから、

 シティホテルにチェックインしました。

 離れていた分だけ彼と沢山話をしたかったけれど、

 彼は二人きりになるとすぐに何も言わずに私を抱きしめました。




 愛し合った後、彼は私の隣でぐっすり眠っていました。

 愛犬の岳の体調が最近また悪化しているようで、

 前の晩はほとんど熟睡出来なかったと話していた彼。

 私は彼の寝息を聞きながら彼の腕の中でぼんやりしていました。

 言葉は無くても彼の逞しい腕に包まれていると、

 ほっとして温かな気持ちになるのでした。




 夜はワインと串焼きのお店に連れて行ってくれました。

 ホテルのお部屋に戻って来て、私達は別々にシャワーを浴びました。

 それから私達はベッドに座って、

 日本茶と東京のお土産のとらやの羊羹を頂きました。

 私が買って来たのは小型羊羹の5個入りのものでした。

 『夜の梅』が一番好きだと言う彼に、

 『夜の梅』の小さな包みを開けて渡そうとすると、


 「別のを一緒に食べよう。」


 と彼が言いました。

 彼が一番美味しいと思う『夜の梅』を

 私に食べさせたかったからでしょう。

 私は抹茶の香りがする『新緑』を半分かじってから、

 あとの半分を彼の口の中に入れました。

 彼が大好きな『夜の梅』も同じようにして半分ずつ食べました。


 「他は何が食べたい?^^」


 と私が聞くと、


 「理沙子が食べたい。」


 と彼が少しおどけて言いました。




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 二度目のセックスの後、

 彼は息が苦しくなるほどきつく私を抱きしめました。

 彼は私の耳元で、


 「いっぱい愛し合ったね。」


 と囁きました。


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理沙子

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