こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年06月28日(月) 充電


 お泊りデートの最終日は朝から良く晴れていたので、

 ホテルをチェックアウトしたら郊外へドライブに行こうと

 彼が提案しました。



 前日は雨雲で覆われていた空もすっきりと晴れ渡り、

 遠くの山々まではっきりと見ることが出来ました。


 「あの雲の形、綺麗だなぁ。」


 「飛行機雲の下を反対方向に別の飛行機が飛んでるよ。」


 「大好きな俺の顔ばかり見ていないで、

  あの綺麗な山をちゃんと見てるか?^^」


 彼は運転しながらも、助手席の私に沢山の言葉を投げてきます。

 彼とのドライブデートが最高に楽しいのは、

 自然の美しさをリアルタイムで共有出来るから。

 思いがけず懐かしい風景に出会った時に、

 彼の故郷や私が知らない昔の彼の話を聞くことが出来るから。



 彼の高校時代の話になった時に、


 「バスケ部の主将なんてモテそうですよね。^^」


 と私が言うと、


 「全然モテなかったよ。」


 と彼が言いました。


 「初恋の人とは?」


 「あれは俺の片想いだから…。」


 以前にも聞いた話なのに、私の胸はキュッと痛みました。


 「告白しなかったの?」


 「しなかったけど、何となく伝わってたな。」


 「一度も結ばれなかった相手の方が

  男の人の心の中に永遠に残ることが出来るんだって。」


 「俺の心の中だけに残ってたりしてな。(笑)」


 「女はプラトニックな関係だった相手のことなんか

  すぐに忘れてしまうもの。

  もしも生まれ変われるなら、

  彼女が結婚してしまう前に自分のものにしたいと思いますか?」


 「それはないよ。

  それよりも寧ろ他にしたいことがあるな。」




↑エンピツ投票ボタン
 大好きな車を運転している時の彼は子供みたいに無邪気だから、

 普段は心の引き出しに仕舞ってあるような話も

 ポロッと口にしたりすることがあるのでしょう。



 来月友達から買う予定だったゲレンデバーゲンは、

 手続きが遅れて9月に届くことになったと彼が言いました。


 「その車で星を見に行きたいですね。^^」


 と私が言うと、


 「山に紅葉を見に行こう。」


 と彼が言いました。



 彼が車のルーフとウインドウを開けると、

 眩しい光と心地よい風が入り込んで来ました。


 「気持ちいいな。」


 「凄く気持ちいい。^^

  こういう気持ちの良さもいいですね。」


 彼との楽しい時間は私を心身ともに元気にしてくれます。


 < 過去  INDEX  未来 >


理沙子

My追加