こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年07月11日(日) 不整脈

 
 二人で目の前の鉄板いっぱいに肉や野菜をのせていきました。

 彼はビール、私は生グレープフルーツサワーを飲みながら、

 焼かれたものから次々に食べていきます。

 焼肉屋さんデートでは、

 食べることもお喋りも途切れることがありません。




 例のゲレンデバーゲンがこちらに到着する日が決まったようです。

 到着してから諸々の手続きがあって、

 彼の所に届くのが今月最後の週の初め頃になるそうです。

 彼は今月最後のデートの日には私を乗せることが出来るだろうと

 言いました。


 「それまでは誰も乗らない?」


 「俺が乗る。(笑)

  とにかく車が来たら連絡するよ。^^」


 今月の半ば過ぎには東京から彼の友達夫婦が遊びに来ます。

 スペイン時代の女友達とご主人、もう一組の夫婦とシングルの男性

 というメンバーで一週間ほどこちらに滞在するそうです。

 その間、彼はゴルフと夜の食事のお付き合いをします。


 「私もその週は忙しくなりそう。

  新しい仕事の準備もあるし、

  友達とランチや飲み会の予定も入ってるし。^^」


 「気をつけなさいよ。」




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 「大丈夫ですよ〜。私も友達もそんなに飲まないし。^^」


 保護者みたいなことを言う彼の優しさに照れて、私は言いました。




 この夜、ベッドで彼の腕に抱かれていた時、


 「ここに耳を当ててごらん。」

 
 と彼が自分の心臓を指して言いました。


 「聞こえる?」


 「テレビの音であまり良く聞こえない。」


 彼がリモコンでテレビを消しました。

 私はしばらく彼の左胸に耳を当てて、じっとしていました。


 「心臓の音、途切れ途切れになってる…。」


 「それが不整脈なんだよ。」

 
 先週末のゴルフの時以来、

 また不整脈が出るようになったと彼は言いました。

 以前彼が循環器の専門病院で精密検査を受けた時には、

 特に治療の必要がない不整脈だと診断されたそうです。

 でも今回は彼はまだ一度も病院へ行っていないので心配です。


 「時間がある時に病院へ行ってね。」


 私はもう一度彼に言いました。


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理沙子

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