こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年08月18日(水) 別れの日


 出会いの日は偶然に訪れるものだけれど、

 別れの日は恋人達が決めなければなりません。

 いつかは別れる覚悟でいた私。多分彼もそうだった筈です。

 その日は遅ければ遅いほどいいと思う時もあれば、

 早い方が小さな傷でさよなら出来ると思う時もありました。

 つい最近、今別れるような問題は無いと言っていた彼。

 でも、彼は別れることに同意しました。

 先に言い出したのは私。

 誰も傷つけたくない、他人も自分自身も。

 それは彼との諍いの後、ずっと考えていたことでした。

 いつも本当に肝心なことはメールには書かない彼。

 今日なら別れられるかもしれないという私のメールに

 彼からの返信があったのは、ほぼ丸一日が経過した翌日の朝でした。

 返信の内容は予想していたものだったけれど、私の気持ちは震えました。

 メールでのお別れなんて納得できないから、

 連絡が欲しいと彼にメールを送りました。

 9時少し過ぎた頃に、彼から携帯電話に着信がありました。


 「いつかは別れる覚悟でいるけれど、やっぱり今は無理。」


 と言った私に、




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 彼の声は優しかったけれど、表情が見えないことがとても不安でした。




 彼が一人で考えた末にもう一度別れという選択をしたならば、

 その時はもう私には覆せないような気がします。


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理沙子

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