明日10月20日は、旧暦の9月13日。 九月十三夜ですね。 手許に、上杉謙信の漢詩「九月十三夜」を絵にした水墨画があります。 何かの写しでしょうか、父の習作(ただの趣味の)の一枚ですが、 これ欲しいと言ったら、もらうとき、ついでにと、この詩吟も覚えさせられました。
薄墨の夜空に白い月が浮かび、その月に雁の列がかかって見えます。 その月明かりに水面が光っていて、静かなのに暗すぎないのは、漢詩を作った時の晴々しさを表しているから? 本物が見たいなって思いました。 黒と白の濃淡だけの世界はとっても素敵。
アルバムBPMの『暁』を聞いた時、その、黒と白の世界(↑の漢詩の「とき」も絵も月も関係なく)を想像していたら、 光ちゃんのソロコンの『暁』は、朝焼け?のオレンジ色が素晴らしくきれいで・・・。 光(太陽)がすぐそこにある、はるかに荘厳な『暁』でした。 素晴らしい演出で感動的でした。
この暁という曲大好きです。 どこに出しても恥ずかしくない見事な娘のような感じ。 歌詞に、え?という、頭が拒否する表現がありませんし。 こういうとき上手に言えない、自分の残念な頭が悲しいですけど、 音と詞が調和しているというか、時の流れと心の流れが美しく曲にのっているというか、アルバムBPMの中で一番好きな歌詞です。
ずっと聞いていると、 今光ちゃんは暁時にいる。 闇に隠されている。 やがて太陽が昇り、光ちゃんの芸術世界を美しく輝く本当の姿を世間の皆が賞賛するときがくる。 そんな、暗示のような・・・。 それでいて、誰の人生にも当てはまる、希望がいっぱいの応援ソングのようにも感じます。
それにしても、この曲、 アルバムに入れてしまって良かったんでしょうか? 何だかもったいなくて。 舞台にも使えそうですし・・・。 埋もれさせて欲しくありません。 何か別の形で、もっと世に出していただけないでしょうか。
明日は名古屋でコンサートですね。 楽しいコンサートになりますように。
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