そして…、告別式となったわけで。「長いお経はいらない」という父ちゃんの言葉に反して長かったお経の間、私が考えていたのは「あれもこれもしてあげればよかった」ってことで、長いお経は退屈だけどこのお経が終わると…と思うと苦しかった。
「墓に布団はかけられぬ」という言葉があるけれど、まさしくこの通りのことをずっと考えていて、そして思った。私も一応親だけど、自分の子どもに何かして欲しいと思っているかな?…ってこと。「否」。たぶん、うちのドラ(息子&娘)が私の為のお経を聞きながら、私と同じ事を考えたなら、きっと私は言いたいだろうと思う。
「いてくれた…それだけで十分だ」と。きっと父ちゃんも言うのに違いないと確信を持って言える。
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