昨日、お骨揚げの時、父ちゃんの足の骨、それも膝の関節の骨がとても白くてとても大きくて立派で、それが哀しかった。私はけっこう何度もお骨揚げに立ち会っていて、人によってはとても少なかったり華奢だったりを見ているのだけど、父ちゃんの骨は立派だった。
父ちゃんはパーキンソン病で、薬が切れると糸の切れたマリオネットみたく、身体が不自由になった。施設に入ってからはずっと車椅子だったし、手もだんだん動かなくって、とても器用だった父ちゃんの手はとても可哀想だった。
そんな父ちゃんの骨は、病気じゃなかったらきっとまだまだしっかり動いていたんだろうな…と思うとほんとうに哀しかった。病気がとても憎い。
天国というところが本当にあるなら、父ちゃんは大好きなコーヒーを片手にタンゴを聴きながら、もう一方のてはトントンとリズムを取っているだろうな。
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