あけましておめでたい…のだろう。いつだってどんな時だって、誰が死んでも何があっても新しい年はやってくる。昨日と同じ24時間でも今日はおめでたい一年で最初の日。
「親が死に子が死に孫が死に」という言葉があって、これは意外や意外、おめでたい言葉らしく、この世で一番の不幸は逆縁(親より子が先に死ぬこと)であって、順序よく死んでいけたら十分幸せということらしい。
確かに、たとえ不慮の事故に遭わなくても、自分も年を取って予想外の病気になるかもしれず、そうこうするうちに親より先にあの世を見るかもしれず、そうなると親の嘆きは想像を絶するわけで、父ちゃんとのさようならはドラ(娘)の嫁入りと同じくらいの「肩の荷を下ろす」感じがあったことは否定できない。
年を取るってなんだかたいへんだ。
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