白桃のシーズン。昔、あの世に行った義姉さまがとっても上等な桃を食べさせてくれて、でもそのあととても気分が悪くなってそれからずっと桃は食べてない。だけど、私のなかで桃と義姉さまのことは関連付いていて、そのせいなんだろうな、夢をみたよ。
黄昏れてもう夜になってしまうというような、そういう暗さの中、『なんでこんな眠くなるような暗さの中、歩いているんだろう』と私は思いながら、泳ぐように歩いていて、『義姉さまの病気は大丈夫だろうか』と心配していた。
どこかにたどり着くと義姉さまは寝ていて、そして姪っ子に私はいうのだった。「食べないと元気がでないよ」と。そうやってしばらくすると義姉さまは起き上がって「よかった、よかった」って感じになるのだけど、それなのに私はずいぶんな寂しさを感じていて、『あぁ、そうだ・・・』と思いながら目を閉じたのだった。
目覚めた時、寂しくて泣いていたかも。
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